夜更かしをやめろ

夜更かしをやめるために日記をつけています。

2024/08/04① - 八戸→盛岡

八戸の快活クラブにて目を覚ます。午前4時。目覚めは極めて不快だったし目は充血していたが、それでも眠れたので元気がでた。

 

4:20ごろ快活を出て、館鼻岸壁朝市の会場へ向かう。会場の近くの駐車場は岸壁ギリギリまで車が停まっていて停められそうになかった。寝起きで難しい駐車にチャレンジする気も起きないので、やや会場から離れたトラック用の積み下ろし場みたいなところに停めた。

 

埼玉のナンバーをつけた車がここにも2,3台いて、なんだか仲間意識を覚えてしまった。熊谷ナンバーもいて、運転席に30代後半くらいの男性が座っていたので危うく話しかけそうになった。しかし埼玉県民は遍在する。

 

ぼくが着いたのは朝5時前くらいだったが、会場にはすでに熱気があって、人気の屋台には20人くらいの行列ができていた。館鼻岸壁朝市は、その場で食べられる食べ物・飲み物を出している屋台が多い。揚げ物や焼き鳥、丼ものといった定番屋台にとどまらず、馬肉鍋とかコーヒー、トムヤムクンまであった気がする。

 

 

まだ眠かったので、さっそくアイスコーヒーを買った。たぶん400円くらいだったと思う。美味しい。一人で切り盛りしているらしい初老の男性が、注文をとりながら店頭でドリップしている様子が見えたので嬉しくなった。いつか自分もこれになりたいと思った。

 

会場を一回りして、いろいろ買ってみた。すぐ食べれるものが中心の朝市だから、あまり買っても食べきれないと思ってやや自重した。

買ったものは以下。

 

- とうもろこし(おそらく採りたて・ドルチェドリーム) 5本650円
- 生はちみつ(アカシア) 60gくらい 500円
- 鹿肉メンチカツ・短角牛わさびコロッケ 各200円

- 洋野町産塩ウニ(ムラサキウニ) 80gくらい 2000円

- パン チャバタ 200円 ブール 600円

 

計 4350円。もっと買っても良かったかなと思う。鮮魚類は、今日もだいぶ暑くなりそうだった(朝5時の時点で歩いているだけで汗をかくくらいには暑かった)のと、調理するタイミングがなさそうで買わなかった。

 

朝採りとうもろこしは、朝市で絶対に買うと決めていたもの。関東の旬はほぼ過ぎてしまっていたが、東北ではまだまだ美味しい時期のようだ。できるだけ皮とヒゲがみずみずしく、身がパンパンのものを選んで買った。あとで宿で蒸してもらって食べたら、大満足のおいしさだった。美味しいとうもろこしはケーキみたいな嬉しさがある。この品質のとうもろこしが1本130円で買えるのは、完全にボーナスタイム。

 

はちみつ。本当にアカシアの生単花蜜なら、同じ量で2、3倍、いや4倍の値段でもおかしくない。見た目はちゃんとしたアカシア蜜にしか見えなかった。偽物だったらたぶん食べればわかると思う。わからなくても探偵氏が作っている生はちみつがあるから食べ比べればいい。そういうわけでとくに味見もせずに買った。あとで龍泉洞ヨーグルトにかけて食べたらとても美味しくて最高~だった。

 

鹿肉メンチはすぐに食べたが、普通に美味すぎて鹿の味はよくわからなかった。どうやら鹿肉はミンチにするとかなり食べやすくなるようだ。もちろん使っている鹿肉の品質がいいというのもあるだろう。いわゆるジビエ肉という感じはまったくなく、ただただ美味しかった。

 

塩うに。「ようけ詰めときましたから」とか「なんぼ塩してもこの時期はね」とか関西っぽい方言を使う老女から買った。これから高速に乗って盛岡に戻る予定だったので保冷剤はありますか、と訊いたら、隣の出店者から保冷剤をもらってきてくれた。ヌクモリティである。

 

パンは地元のパン屋さんが出していた。1個ずつ丁寧にビニール袋で包まれていて、買いやすかった。味はモチモチ系。店名は完全に失念してしまったが、男性が一人で回していてすげ~と思った記憶がある。

 

ここはひとりで行くと楽しみ切れない気がする。たぶん、場内で朝ごはんを食べつつ、昼ごはんに食べたいものを買う、くらいの勢いが必要で、自分もそのつもりだったのだが、あまり計画性がない感じになってしまった。

 

買い物を終えてすぐに車に乗り、振り返ることなく八戸を出た。せっかくの初青森だったが、早朝だったのと、一刻も早く盛岡に戻っておきたいという気持ちがあった。焦燥感の根源は眠気に対する恐怖だったと思う。

 

八戸道から東北道を下り、一路盛岡へ。今日返す予定のレンタカーにも愛着がわいてきていた。少し疲労を感じたので6:45頃に折爪SAで休憩したら、ミニストップで「じゃりパン」が売っていた。ハイキューコラボのじゃりパンも思わず買った。ぼくはこれをいつ食べるつもりなんだ。折爪付近で、高速道路上からあり得ないほど大きな風車が見えた。気になる。

 

盛岡までの道のりはあまり覚えていない。折爪SA以外はどこにも寄らなかった。景色は最高で、道も空いていたからずっと楽しかった。走りつづけて、滝沢ICを過ぎて盛岡ICの案内板が出てきたあたりであり得ないほどバカでかい建物が見えて驚愕した。これが都会。都会と書いて、《まち》だ。あとから、あの建物は「マリオス」であると知る。ここはみやこ。帰京の感覚をぼくは確かに持った。

 

昨日、入浴に失敗したのでどうしても朝風呂を浴びたかった。盛岡市内の「ゆっこ」という温泉施設を見つけて行った。「ゆっこ」は十和田でのひどい失敗によるトラウマをすべて洗い流してくれた。必要なものは探さなくてもすべてそこにあるし、ほしいものはいつでも手に入る。都市による集積のメリットを全身に感じながら熱い湯に浸かり、ぼくの全存在が急速に安堵と確信で満たされていった。ここにすべてがある。ゆっこでの時間を経て、ぼくはぼくの人生の主導権を取り戻した。

 

ところで、セブンイレブンの商品が入った自販機がゆっこのロビーには設置されてあり、これは初めて見るものだった。リストバンドをかざすだけで、好きな商品を買うことができる。あまりにも素晴らしい光景。この時代に生まれてよかった......。

 

②へ続く